俳優業界に潜むマルチ勧誘 〜自己紹介とブログの目的〜
初めまして、Nの視点です。
このブログでは、私が経験した「勉強会」と称される集まりからマルチレベルマーケティング(MLM)に繋がった出来事について綴っていきます。
今回は1番初めの記事ですので、私が体験したマルチ勧誘の大まかな流れとこのブログの目的を記したいと思います。
私はもともと公務員をしながら、細々と俳優活動をしていました。(もちろん、収入にならないよう学生映画などを中心に参加しており副業にはあたりませんでした)
そんなある日、InstagramのDMに一通のメッセージが届きました。送ってきたのは、声優として活動しているという女性でした。業界の先輩ということもあり、俳優の道について話せることが嬉しく、自然と返信していました。
やがて彼女の紹介で「映画や芝居について深く学べる場がある」としてシネマ塾(別名: 映画塾)という勉強会に参加するようになりました。
さらに「これからの俳優には “経済的な自立” も必要だよ」と言われ、経済塾(別名: 未来塾)やその他のZoom勉強会にも顔を出しました。
最初は、芸能を志す人たちが集まる前向きなコミュニティという印象でした。
そこで彼らがよく使っていたのが、「自由人」という言葉。
彼らの言う自由人とは、生活のための収入を自分の時間を切り売りする「労働」ではなく、「権利収入」で得ている人のことを指しています。
この定義は決して彼ら独自のものではなく、『ユダヤ人大富豪の教え』などのビジネス書やお金系YouTuberによって紹介されていたのを知っていたのもあり、彼らを少し身近に感じたのを覚えています。
「自由人になれば、定職に就いたり、アルバイトで生活費を賄いながら俳優を続ける必要がなくなる。」
──それはまさに、夢のような話でした。
そして彼らが語る方法を使えば、本当にそれが実現できるかもしれない、そう信じて、私はその手法を本気で学び始めました。
その頃私は、数年務めた公務員を辞めて、一般企業に転職しようと考えていました。
安定した収入があり、定時で帰れることによりワークショップや稽古には参加しやすい環境ではありましたが、やはり本格的に副業として俳優活動をするには不自由が多いと感じていたからです。
ちょうど公務員を辞め、転職活動を始めた頃に紹介者の女性から「私たちがやってるビジネスについて教えたいんだけど……」とカフェに呼び出されました。
紹介されたのがAmwayというネットワークビジネス。
実際に複数回の説明会や集会に参加し、商品や収入が入る仕組みについても勉強しました。
その一方で、私はインターネット上でもマルチレベルマーケティングに関する情報をかなり調べました。
YouTubeやブログ記事の中には、「マルチは絶対にやめろ」「騙されるな」といった強い表現で注意喚起を促すものがほとんどでした。
しかし、そこで語られている マルチ商法の闇と、私が体験した世界とでは、微妙に食い違っているようにも感じました。
インターネット上の話は完全にブラックなケースが多い一方、私が関わったのはもう少しグレー寄り。
熱量はあるものの、詐欺的な押し売りや契約強制があったわけではなく、だからこそ、引き返す判断が遅れてしまった部分もあります。
それでも最終的に私は、「この方法では稼げない」と自分なりに判断し、関与を辞める決断をしました。
紹介者の女性にも「もうマルチには関わりたくない」と伝え、SNSの繋がりもすべてブロックしています。
このブログは、誰かを批判したり断罪するためではなく、「グレーなグループに属しつつも、そこから抜けるまでの経緯」を記録しておきたいという気持ちから始めました。
私は、マルチレベルマーケティングを始めるのも辞めるのも、当人たちの自由だと考えています。
ですが、MLMを始めるかどうかの判断材料がインターネット上にはまだまだ不十分だと感じました。
私と同じように、芸能の世界を目指す中でこうした「経済的自由」に憧れ、マルチに勧誘される方も少なくないはずです。
そのような人が私の経験に触れることで、少しでも時間を無駄にすることなく大切な決断をできたら嬉しいです。
次回からは、具体的にどんな会話があったのか、どんな空気感だったのか、どこで違和感を覚えたのか──そのあたりを掘り下げていきます。
どうぞよろしくお願いします。
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